LINEミニアプリとは|できること・LIFFとの違い・開発の進め方

LINEミニアプリは、LINEの中で動くウェブアプリです。アプリをインストールしてもらわなくても、会員証の提示や予約、注文、決済といった手続きをLINE上で済ませてもらえます。この記事では、LIFFとの関係、認証済・未認証の区分と審査の流れ、できること、LINE公式アカウントとの役割分担、開発前に決めることと費用の考え方を、LINEヤフーの公式ドキュメントで確認できた範囲で整理します。

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LINEミニアプリとは — LINEの中で動くウェブアプリ

公式の定義

「LINEミニアプリは、LIFF(LINE Front-end Framework)上で実行されるウェブアプリです。LINEミニアプリを使えば、ユーザーはアプリをインストールしなくてもサービスを利用できます。」
出典:LINE Developers「LINEミニアプリとは」(2026年11月時点)

事業者向けのLINEヤフー for Businessでは、 店舗や企業が「モバイルオーダーやデジタル会員証、順番待ち、販促キャンペーンなど自社サービスを提供いただけます」と紹介され、 月間利用者数2,897万人(LINEヤフー調べ、2026年3月末時点)という数字も掲載されています。

App StoreやGoogle Playからダウンロードしてもらうネイティブアプリとは違い、 LINEアプリの中で開く画面として自社のサービスを提供する仕組みです。 ユーザーは、LINE公式アカウントのリッチメニューやリッチメッセージ、店頭のQRコードやウェブサイトに載せたリンク、 LINEの[ミニアプリ]タブ(日本のユーザーのみ)などから開きます。 LINEの検索や[ホーム]タブの[最近の履歴]からの表示、端末のホーム画面へのショートカットは、認証済ミニアプリ(後述)でのみ使えます。

LINEを使っていない人も対象です。 2025年10月1日から、 すべてのユーザーがウェブブラウザでもミニアプリのサービスを使えるように仕様が変わり、 LINEミニアプリポリシーも エンドポイントURLは「Safari、Chromeなどのウェブブラウザからもアクセスできる必要があります」と定めています。

この記事は仕組みと進め方の解説です。当社が提供する開発の内容はLINEミニアプリ開発で、 2026年のLINE CRMの動きの中での位置づけは2026年版 LINE CRM最新トレンドで紹介しています。

LIFFとの違い — 土台と、その上に作るもの

LIFFは「LINEヤフー株式会社が提供するウェブアプリのプラットフォーム」で、そこで動くウェブアプリをLIFFアプリと呼びます (LIFFの概要)。 LINEミニアプリもLIFF上で動き、開発にはLIFF SDKを使います。 違いはどのチャネルで作るかと、そこで使える機能です。

項目LIFFアプリLINEミニアプリ
作る場所LINEログインチャネルに追加LINEミニアプリチャネルを作成
1チャネルあたりの数最大30件複数のウェブアプリは追加できない
画面サイズCompact・Tall・FullFullのみ
アクションボタンモジュールモードで非表示にできる非表示にできない
チャネルの構造—開発用・審査用・本番用の3つの内部チャネルが作られる

出典:LINE Developers「LIFFアプリをチャネルに追加する」、 「LINEミニアプリとは」、「LINEミニアプリ用LINE Developersコンソールガイド」(2026年11月時点)

2025年2月12日のお知らせでは、 「LIFFはLINEミニアプリに統合されます」と案内されました。時期は未定で、既存のLIFFアプリは統合後も使えますが、 LIFFアプリを新規作成する際は、LINEミニアプリとして作成することが推奨されています。

「あとでミニアプリに移す」は前提にしない

同じお知らせには2025年後半に移行手段を提供する予定とありましたが、2026年11月時点のFAQでは、 LINEログインチャネルで作成したLIFFアプリを、LINEミニアプリチャネルに移行することはできないとされています。 迷う場合や将来認証済にする可能性がある場合は、未認証ミニアプリとして作ることが勧められています。

認証済ミニアプリと未認証ミニアプリの違い

ミニアプリは、LINEヤフーの認証審査に通過しているかどうかで2つに分かれます。チャネル作成から審査通過までは未認証ミニアプリです。

2024年11月28日に制度が変わった

2024年11月27日のお知らせには、 「これまでは、すべてのLINEミニアプリは弊社による審査に通過する必要がありました。2024年11月28日より、LINEミニアプリチャネルを作成できる方ならどなたでも、未認証ミニアプリとしてLINEミニアプリを審査不要で公開できるようになりました」とあります。 「ミニアプリは審査を通らないと公開できない」という説明は、変更前の制度です。

また、ミニアプリの認証済・未認証は「LINE公式アカウントの認証済アカウント/未認証アカウントとは異なります」 (LINEヤフー for Businessコラム)。 公式アカウントが認証済でも、ミニアプリは別に審査を受けます。

使える機能の違い

認証済ミニアプリのみ
  • サービスメッセージ(操作への確認・リマインドの通知)
  • 端末のホーム画面へのショートカット追加
  • LINEの検索・[最近の履歴]からの表示
  • ヘッダーにミニアプリ名と認証バッジ(未認証はドメイン名)
  • Custom Path(URLに独自の文字列)、共通プロフィールのクイック入力
  • アプリ内課金
未認証ミニアプリでも使える
  • LINE公式アカウントの友だち追加への誘導
  • 決済システムの利用
  • カスタムアクションボタン(シェア)
  • 広告の掲載(提供地域が日本の場合)

出典:LINE Developers「カスタム機能」、「LINEミニアプリとは」、「アプリ内課金の概要」(2026年11月時点)。 サービスメッセージ・アプリ内課金・チャネル同意の簡略化は、未認証ミニアプリでも開発用(アプリ内課金とチャネル同意の簡略化は審査用も)の内部チャネルでは動作し、本番用では使えません。

予約完了や前日のリマインドをLINEで知らせたい、ホーム画面に置いてほしい、といった要件があるなら認証済が前提です。 公式アカウントのリッチメニューから開いてもらうだけなら未認証でも動きますが、 ヘッダーにドメイン名が出るため、どこの店のサービスか利用者に伝わるかも判断材料にしてください。

利用対象者はポリシー(2026年10月14日改定)で定められており、 未認証ミニアプリは組織・日本の個人事業主に加えて日本、台湾およびタイの個人も対象ですが、 認証済ミニアプリは組織(日本の法人番号、または台湾やタイの納税番号がある組織)と日本の個人事業主に限られます。

公開と審査の流れ

設定から審査申請まで、ほとんどの作業をLINE Developersコンソールで行います。ログインにはビジネスIDが必要です。

  1. LINEミニアプリチャネルを作成する開発用・審査用・本番用の3つの内部チャネルが同時に作られ、それぞれLIFF IDとエンドポイントURLを持ちます。
  2. 開発・テストするLIFF SDKを組み込み、内部チャネルごとのLIFF IDで初期化します。開発用・審査用のURLにはベーシック認証をかけられ、テスターはTesterとして登録します。
  3. 未認証ミニアプリとして公開する(任意)本番用のエンドポイントURLに公開用のウェブアプリを置けば、未認証ミニアプリとして使えます。
  4. 認証審査を申請する[審査申請]タブから依頼します。予約・支払・注文を含むサービスはテストシナリオの入力が必要です。審査は1〜2週間程度、却下時の再審査にはさらに数日かかり、完了日は指定できません。
  5. 承認後、検索できる状態にする[検索可能にする]でLINE内の検索に出ます。30日以内に押さなければ31日目の午前9時(日本時間)に自動で切り替わります。
  6. 公開後の更新名称・アイコン・説明・各種URL・リンクしたLINE公式アカウント・Scope・友だち追加オプション・事業情報・サービスメッセージテンプレートなど、コンソールの設定を変えるときは再審査が必要です。設定を伴わない変更は再審査不要です。

出典:LINE Developers「コンソールガイド」、「審査を依頼する」、 「認証済ミニアプリ更新後の再審査」、 「運用中のウェブアプリをLINEミニアプリ化する」(2026年11月時点)

審査で見られるところ

審査は[チャネル説明]の内容をもとに行われます。公式ドキュメントには、 悪い例「LINE FRIENDSストアは、LINEキャラクターグッズのお店です。」と、 良い例「LINE FRIENDSストアにおいて、事前注文・決済ができ、店舗で商品を受け取れるモバイルオーダーサービスです。」が載っています。 お店の紹介ではなく、ミニアプリで何ができるサービスかを書くということです。

ほかに、プロバイダー名を「サービス提供者」と同一にすること、プライバシーポリシーでユーザー情報を取得する会社をプロバイダーと同じにすることが確認事項に挙げられています。 ポリシーでは、開発担当企業とサービス事業主が異なる場合にチャネル同意画面とプライバシーポリシーでその旨を知らせることが求められ、 名前は20文字までで「順番待ち」「注文」のような一般名詞ではなく固有名詞を使うよう定められています。

LINEミニアプリでできること — 公式に紹介されている用途

用途LINEヤフーの紹介文
デジタル会員証「LINE上に会員証を表示し、ポイントやランクなどの会員情報を一元管理。」
モバイルオーダー「来店前に注文できるほか、店内でもスマホから注文ができ、待ち時間を削減。」
来店予約・順番待ち「業種に応じた予約機能をLINE上で提供。順番待ちでは呼び出し通知もLINEで完結。」
クーポン・スタンプカード「来店促進に使えるクーポンやスタンプをデジタルで配布。」
ゲーム・エンタメ「LINE上で遊べるゲームやマンガなど、エンタメコンテンツを提供。」

出典:LINEヤフー for Business「LINEミニアプリ」(2026年11月時点)。ほかに「キャンペーン、イベント、期間限定施策など」も挙げられています。

標準機能で足りる用途もある

ミニアプリを作る前に、LINE公式アカウントに最初から付いている機能で足りないかを確認してください。 ショップカードは 「デジタルのポイントをLINE上で発行・管理できる機能」、 LINEで予約は 「LINE公式アカウントから店舗の来店予約ができる機能」(予約サービスとの連携が必要)、 クーポンは メッセージなどで配信できるLINE上のクーポンです。

会員証については、LINEヤフーのコラムが 「簡易的な会員証は、LINE公式アカウントの「ショップカード」機能でも作成できますが、より高度な機能を実装したい場合は、LINEミニアプリのデジタル会員証がおすすめです」と書いています。 ランクの管理やPOSとの連携が要る段階で、ミニアプリが候補になります。 ショップカードの設計はLINEショップカードでリピーターを増やす仕組みづくりで扱っています。

ミニアプリに向かないこと

  • 外部サイトへ送るだけの入口——ポリシーは主な機能をミニアプリ内で提供することを求め、「外部機能のみでサービスを利用できるようにすることは禁止します」と定めています。決済や認証の途中、地図アプリを開くといった一時的な誘導は認められています。
  • 利用できない業種——宗教関連、アダルト関連・ナイト系飲食店、ギャンブル関連、出会い系・マッチングサイト等、貸金業、募金・寄附・クラウドファンディング等の資金調達、たばこ、情報商材、探偵業、政治関連などがポリシーに並んでいます(一部は「当社が認めた場合を除く」)。
  • 端末の機能を深く使うもの——LINE Developersの比較記事(掲載時点の内容と注記あり)では、Bluetoothへのアクセスやバックグラウンドでの位置情報の取得はできないとされています。

決済とECの扱い — 物販とデジタルコンテンツで方法が違う

公式ドキュメントによると、日本のミニアプリで使える決済は 「アプリ内課金」と「その他の決済方法」で、LINE Payは使えません(日本国内のLINE Payは2025年4月30日にサービス終了)。 ミニアプリの決済をLINE Payで説明している資料は、日本では現在の前提に合いません。

売るもの方法主な条件
商品の代金、飲食・施術などの料金その他の決済方法(「一般のウェブページで決済を提供して処理するのと同様に実装」)外部のドメインやアプリで決済を終えたら、ミニアプリのページに戻れるようにする
ミニアプリ内で提供するデジタルコンテンツアプリ内課金(App Store・Google Playの決済機構を利用)認証済ミニアプリ(未認証では開発用・審査用でのみ動作)、提供地域と事業者の所在地が日本、利用審査と認証審査、現在は消耗型のみ

出典:LINE Developers「決済システムを利用する」、「アプリ内課金の概要」、 2026年2月19日のお知らせ(正式リリース)

ポリシーにも「LINEミニアプリ内で有料アイテム、有料サービス等を販売するためには」アプリ内課金機能を利用しなければならない、とあります。 オンライン講座のように、どちらに当たるか判断しにくい商材は、企画の段階でLINEヤフーの事前相談窓口に確認しておくと手戻りを避けられます。 決済代行サービスの選定や手数料は、LINE側の資料の範囲外です。

LINE上で物販を始めるには

物販のミニアプリは、認定パッケージ・委託開発・自社開発のいずれかで用意します(開発の進め方)。 既存のECサイトがあっても、前章のとおりECサイトへリンクするだけのミニアプリにはできません。

ECサイトを別に構築せず、CRMツール側の販売機能を使う方法もあります。 たとえばEngage Ch®には、LINE上で商品の閲覧からカートへの追加、決済までを行える決済ミニアプリが標準搭載されています(決済ミニアプリ)。

なお、カートに残った商品の案内は、サービスメッセージで許可されている通知の例(予約・購入の確認、発送完了、予約のリマインダー)に含まれていません。 LINE公式アカウントからの配信として設計するのが無難です(LINE×ECのカゴ落ち対策)。

ミニアプリから送る通知 — サービスメッセージ

ミニアプリには、LINE公式アカウントのメッセージとは別の通知の仕組みがあります。

サービスメッセージとは

「サービスメッセージは、LINEミニアプリ上でのユーザーの操作(アクション)に対する確認や応答として、ユーザーが知っておくべき情報をLINEミニアプリから通知する機能です。」
たとえば予約という1つの操作に対して、予約完了や前日のリマインドを最大5回まで送れます。 出典:LINE Developers「サービスメッセージを送信する」

  • 認証済ミニアプリのみ——未認証では開発用の内部チャネルでテストできるだけです。
  • 届く場所——日本では「LINEミニアプリ お知らせ」というトークルームに表示され、フッターにチャネルのアイコンと名前が出ます。
  • テンプレートから選ぶ——店舗の予約、順番待ち、配送通知などのカテゴリ別に用意されたテンプレートを、1チャネル20個までの範囲で追加し、審査を通過したものを使います。
  • 料金——FAQに「サービス提供に必要な通知を無料で送信できます」とあります。
  • 許可されている通知——予約や購入したチケット・商品の確認通知、チェックイン完了や注文品の発送完了といった結果通知、予約のリマインダー
  • 禁止されている通知——ミニアプリ上の操作に対する確認や応答ではない通知(券売機で購入したときの通知など)、値下げ・ショッピング特典・新商品・割引クーポン・プロモーションなどを含む広告やイベントの通知

出典:LINE Developers「サービス事業主のためのノウハウ」(2026年11月時点)

許可されていない内容を送るとサービスメッセージAPIの利用が一定期間禁止され、繰り返すとミニアプリが削除されることがあります。 無料で届くからといって販促には使えません。販促は次章のとおり、LINE公式アカウントの役目です。

LINE公式アカウントとの役割分担 — 配信は公式アカウント、手続きはミニアプリ

LINEヤフー for Businessのよくある質問では、 「LINEミニアプリで自社サービスを提供し、LINE公式アカウントは販促・コミュニケーションの窓口として使い分ける」考え方が示されています。

LINE公式アカウント配信と会話の窓口
  • 友だちへのメッセージ配信(一斉・絞り込み・ステップ配信)
  • 1対1のチャットでの問い合わせ対応
  • リッチメニュー・リッチメッセージからミニアプリへの入口
  • 配信はプランのメッセージ通数にカウントされる
LINEミニアプリ手続きの画面
  • 会員証の提示・予約・注文・決済などの操作画面
  • 操作への確認・結果・リマインドの通知(認証済のみ)
  • 利用開始の画面で公式アカウントの友だち追加を促す
  • 予約・注文などの利用履歴を、利用者の許諾のもとで自社のデータとして持つ

双方向の導線をつくる

公式アカウントからミニアプリへは、リッチメニューやリッチメッセージにミニアプリのリンクを置きます (LINE公式アカウントを活用する)。 LINEの外やリッチメニューで共有するときは、パーマネントリンクを使うよう案内されています。 区画の設計はリッチメニュー設計ガイドで扱っています。

ミニアプリから公式アカウントへは、友だち追加オプションで、 利用開始時の画面から友だち追加を促せます。条件は、公式アカウントに紐づくMessaging APIチャネルとミニアプリチャネルが同じプロバイダーに属していることです。 異なるサービスの公式アカウントを登録することはポリシー違反とされています。

友だち追加オプションが出ないとき

2026年1月8日以降に作成した日本のミニアプリチャネルでは「チャネル同意の簡略化」が常に有効です(未認証ミニアプリで有効になるのは開発用と審査用のみ)。 初回アクセス時の同意画面が省かれ、簡略化の対象はユーザーIDの取得だけです。そのため取得する権限をユーザーIDだけにしていると同意の画面が出ず、友だち追加オプションで誘導できません。 ほかの権限も設定し、許可を求める画面を表示する実装が必要です。

同じプロバイダーに置くと、ユーザーIDがそろう

LINE DevelopersのFAQには 「チャネルのプロバイダーが同じであれば、サービスの種類(LINEログインやMessaging API)にかかわらず、同じユーザーIDが割り当てられます」とあります。 同じプロバイダーに置けば、ミニアプリの利用履歴と公式アカウントの配信先を同じIDで突き合わせられます。

標準機能の範囲では、ミニアプリで予約・購入した人のユーザーIDを書き出し、 オーディエンスの「ユーザーIDアップロード」で対象者を作って配信する、という手作業になります。 オーディエンスのタイプに、ミニアプリでの購入や予約そのものを条件にするものは見当たりません(2026年11月時点)。

利用のたびに自動で対象者を更新したい場合は、Messaging APIで自社のデータから送る仕組みを作るか、外部のCRMツールを使います。 当社のLINEミニアプリ開発では、開発したミニアプリをEngage Ch®と連携し、 ミニアプリ上での購入履歴や利用状況にもとづくセグメント配信や、購入完了・カート放棄・一定期間未利用といったイベントをきっかけにした自動配信を組めます(LINEミニアプリ開発)。 来店後の段階に合わせた配信の考え方はLINEで来店促進するにはにまとめています。

開発前に決めること

作り始めてから決める項目が多いほど手戻りが増えます。公式ドキュメントとポリシーの要件から逆算すると、着手前に次の項目を書き出しておくのが安全です。 開発会社に依頼するなら、このシートが要件のたたき台になります。

LINEミニアプリ 事前決定シート
1. 主な機能
ミニアプリで済ませてもらう手続きを1つ決める。ショップカード・クーポン・LINEで予約で足りるなら作らない
2. 業種と内容
ポリシーの「利用できない業種」「禁止事項」に当たらないか。迷う場合は事前相談窓口へ
3. 認証済にするか
サービスメッセージ・検索・ホーム画面ショートカットが要るか。要るなら審査の1〜2週間と再審査の余裕を日程に入れる
4. 名義とプロバイダー
プロバイダー名はサービス提供者と同一にし、公式アカウントと同じプロバイダーに置く。開発会社と事業主が違う場合はチャネル説明とプライバシーポリシーに明記
5. 取得する情報
ユーザーID以外(プロフィールなど)を使う場面と、許可を求めるタイミング
6. 通知の分担
操作への確認・結果・リマインドはサービスメッセージ(使うテンプレートを選ぶ)、販促は公式アカウント
7. 決済
物販・店頭サービスはウェブと同じ決済、ミニアプリ内のデジタルコンテンツはアプリ内課金
8. 既存データとの連携
会員DB・POS・予約システムとどうつなぐか。会員登録が要るなら自社アカウントとLINEアカウントの連携を前提にする

8について、ポリシーの推奨事項は、会員登録が必須の場合に限って登録を求め、登録後はアカウント連携によって ミニアプリで自社アカウントへのサインインを求めないことを勧めています。 「LINEで開いたのに、また会員登録とログインを求められる」画面を作らないことが出発点です。

開発の進め方 — 3つの方法と依頼前の確認

LINEヤフーは導入方法としてパッケージ・委託開発・自社開発の3つを挙げ、 「まずは比較的低コスト・スピード導入可能な各種パッケージをご検討ください」と案内しています。

1. 認定パッケージ
初期費用+月額費用(内容と費用は提供会社による)

会員証・モバイルオーダー・順番待ちなど一般的な機能が一式開発済み。パッケージにない機能は追加開発(別料金)になります。

2. 委託開発
内容により変動(開発会社へ問い合わせ)

自社ブランドや既存システムに合わせて設計から作ります。パッケージより時間と費用がかかる可能性があります。

3. 自社開発
ウェブアプリの開発体制とサーバー

LINE Developersのドキュメントに沿って社内で開発します。ウェブアプリを公開する知識と環境がそのまま使えます。

出典:LINEヤフー for Business「LINEミニアプリ」、コラム「LINEミニアプリ完全ガイド」(2026年7月14日更新)。LINEヤフーのサイトに認定パッケージと認定委託開発企業の一覧があります。

業務にそのまま合うパッケージがあるならそこから検討し、 既存の会員基盤やPOSとつなぎたい、自社ブランドの画面で提供したいといった要件があるときに委託開発を考えるのが順当です。

依頼する前に確認すること

  • 認証審査の申請と、却下時の対応を誰が行うか——審査用のテストシナリオの用意も含めます。
  • LIFF SDKの更新を保守に含むか——LINEヤフーは2026年10月20日のお知らせで、LIFF v2.20.0〜v2.31.0の脆弱性を公表し、v2.31.1以降への更新を求めています。旧バージョンは2026年11月24日頃に利用が制限される予定で、実施日は前倒しされることがあるとされています。SDKを固定バージョンやnpmパッケージで読み込んでいる場合は手動更新が必要です。
  • ログと退会時の処理——開発ガイドラインは、サービスメッセージAPIのログ保存を推奨し(LINEヤフーはログを提供しない)、ユーザーの退会・連携解除時には認可された権限を取り消すよう求めています。
  • 表示速度——ポリシーには「LINEミニアプリを起動後、3秒以内に最初のページ(つまりトップページ)を表示してください。起動後、1秒以内に最初のページを表示することをおすすめします。」とあります。3秒以内の表示を求めたうえで、1秒以内を勧めています。

費用の考え方 — 公式に記載がある範囲

項目公式の記載出典
ミニアプリ自体の利用「LINEミニアプリ自体の利用には費用はかかりません」(導入方法と費用を説明する箇所の一文。開発費、公式アカウントの配信費、アプリ内課金の手数料は別にかかる)LINEヤフー for Businessコラム(2026年7月14日更新)
サービスメッセージサービス提供に必要な通知を無料で送信できる(認証済のみ)LINE Developers FAQ
公式アカウントからの配信メッセージ配信やPush APIなどは通数にカウント。コミュニケーションプラン0円・200通、ライトプラン5,000円・5,000通、スタンダードプラン15,000円・30,000通(税別)料金プラン
追加メッセージスタンダードプランのみ。月20万通まで1通3円、超えた分は1通2.5円(税別、2026年10月1日改定)お知らせ
アプリ内課金2026年6月末までは手数料無料で提供。7月1日のお知らせでは「2026年7月度ご利用分から、所定の手数料を適用します。」とされ、料率は申し込み時に案内された率2026年6月5日・7月1日のお知らせ
開発・導入「ご要件や利用する機能によって費用は異なります」。パッケージは初期費用+月額費用LINEヤフー for Business「LINEミニアプリ」、同コラム

開発費の相場は、公式資料に一律の数字が無く、機能・連携の範囲・パッケージの有無で大きく変わるため、この記事では示しません。 見積もりを比べるときは、認証審査の対応、公式アカウントや既存データとの連携、SDK更新を含む保守が、それぞれに入っているかを揃えてから比べてください。

運用費で見落としやすいのは、ミニアプリをきっかけに公式アカウントから送るメッセージが増えることです。 サービスメッセージは無料でも、友だち追加した人への販促は通数にカウントされます。 通数の設計はメッセージ料金の最適化にまとめています。

LINEミニアプリに関するよくある質問

Q. LINEミニアプリとLIFFは何が違いますか?

LIFFはLINEヤフーが提供するウェブアプリのプラットフォームで、LINEミニアプリはそのLIFF上で実行されるウェブアプリです。 LINEログインチャネルに追加するものがLIFFアプリ、LINEミニアプリチャネルで作るものがLINEミニアプリです。 LINEヤフーはLIFFをLINEミニアプリに統合する予定で、新規作成はLINEミニアプリとして行うよう推奨しています(2026年11月時点)。

Q. LINEミニアプリの公開に審査は必要ですか?

未認証ミニアプリとして公開するだけなら不要です。2024年11月28日から、誰でも未認証ミニアプリを審査なしで公開できるようになりました。 サービスメッセージやLINE内の検索からの表示などを使うには、認証審査(1〜2週間程度)を通過して認証済ミニアプリになる必要があります。

Q. LINEミニアプリの利用に料金はかかりますか?

LINEヤフーのコラムでは導入方法と費用の説明の中で「LINEミニアプリ自体の利用には費用はかかりません」とされ、サービスメッセージも無料で送れます。ただし、すべてが無料になるわけではありません。 LINE公式アカウントから送るメッセージはプランの通数にカウントされ、アプリ内課金には2026年7月度の利用分から所定の手数料がかかり、開発費は要件や機能によって変わります。

Q. ミニアプリからクーポンやセールの案内を送れますか?

サービスメッセージでは送れません。サービスメッセージは操作に対する確認や応答としてのみ送信でき、割引クーポンやプロモーションなどを含む通知は禁止されています。 販促は、友だち追加してもらったうえでLINE公式アカウントから配信します。

Q. 会員証はショップカードとミニアプリのどちらで作ればよいですか?

ポイントを貯めて特典と交換するだけなら、LINE公式アカウントのショップカードで作れます。 ランク管理やPOS・会員データとの連携が要る段階でミニアプリを検討します。

Q. 既存のLIFFアプリをLINEミニアプリに移行できますか?

LINE DevelopersのFAQでは、LINEログインチャネルで作成したLIFFアプリをLINEミニアプリチャネルに移行することはできないとされています(2026年11月時点)。 LINEミニアプリチャネルを新たに作って設定し直す前提で計画してください。迷う場合は、最初から未認証ミニアプリとして作ることが勧められています。

まとめ

  • LINEミニアプリはLIFF上で動くウェブアプリ。新規作成はミニアプリとして作ることが推奨され、LIFFアプリからの移行はできない(2026年11月時点)
  • 2024年11月28日から未認証ミニアプリは審査なしで公開できる。サービスメッセージや検索からの表示は認証済のみ
  • 会員証・モバイルオーダー・予約などに使えるが、ショップカードやLINEで予約で足りるなら標準機能から
  • 日本ではLINE Payは使えない。物販はウェブと同じ決済、デジタルコンテンツはアプリ内課金
  • サービスメッセージは無料だが操作への確認・結果・リマインドに限られる。販促は公式アカウントの役目
  • 公式アカウントとミニアプリは同じプロバイダーに置く。友だち追加オプションとユーザーIDの突き合わせの前提になる

ミニアプリは公式アカウントの配信を置き換えるものではなく、配信の先で手続きを受け止める画面です。 標準機能で足りない手続きを1つに絞り、事前決定シートを埋めてから、どの方法で作るかを決めてください。 開発のご相談はLINEミニアプリ開発から受け付けています。

この記事を書いた人

LINE CRM Insights 編集部

LINE公式アカウントを「配信して終わり」にしないための実践メディア「LINE CRM Insights」の編集部です。 LINE CRM プラットフォーム Engage Ch® の開発と運用支援で得た知見をもとに、 配信の設計から効果測定まで、日々の運用で判断に迷うところを手順と数値の見方に落として解説しています。

Engage Ch® — LINE CRM プラットフォーム

ミニアプリの利用履歴を、LINEの配信条件に

Engage Ch®なら、開発したミニアプリ上での購入や利用の履歴を連携し、
セグメント配信や自動配信の条件として使えます。

  • ✅ ミニアプリ上の行動履歴を連携したセグメント配信
  • ✅ 購入完了・カート放棄・一定期間未利用をきっかけにした自動配信
  • ✅ ミニアプリ経由の購買データをRFM分析に反映
  • ✅ 標準搭載の決済ミニアプリでLINE上の販売・決済
  • ✅ LINEミニアプリのオーダーメイド開発(個別見積もり)