配信頻度と時間帯に「正解の回数」が無い理由
どのアカウントにも当てはまる回数や時刻はありません。理由は3つです。
- 送れる回数が違う——同じ週1回でも、友だち数とプランによって無料の範囲に収まるかが変わります。
- 読者の生活時間が違う——客層が違えば、読める時間も動ける時間も違います。
- 内容で受け取られ方が違う——毎回クーポンの週2回と、予約の空き枠を知らせる週2回は別物です。
LINEヤフーの公式コラムも、プラン選びについて 「定期的にメッセージを配信する場合は、『ターゲットリーチ数』と『月ごとの配信回数』を基準に料金プランを選ぶのがおすすめです」と書いています (LINE公式アカウントの料金プランは?、2026年11月時点)。
「週1回以上受け取りたい」という調査の読み方
同じコラムでは、企業や店舗のLINE公式アカウントからメッセージを受け取るユーザーの約7割が「少なくとも週に1回以上メッセージを受け取りたい」と考えている、という調査 (マクロミル・インターネット調査、2021年1月実施、全国15〜69歳のLINEユーザー、サンプル数2,060)が紹介されています。 これは意向の調査で、あなたの友だちが何回目の配信で離れるかを示すものではありません。使うなら最初の仮説までにとどめます。
回数と時刻は、次の4段階で決めます。
- 上限を出す友だち数とプランから、月に送れる回数を計算する
- 仮説を立てる読者の生活時間とこちらの体制から、時刻の候補を2つに絞る
- 同じ単位で比べる時刻は配信1回ごと、頻度は期間ごとに比べる
- 判断して型にする増やす・減らす・据え置くを決め、次の標準にする
開封率の平均や書き出しの工夫はLINE公式アカウントの開封率・クリック率の平均、 ブロックされにくい内容の配分やオプトダウンはブロック率を下げる配信設計、 KPIと振り返りの回し方はLINE配信のPDCAの回し方で扱っています。 この記事は「頻度と時間帯をどう決めるか」に絞ります。
頻度の上限は「通数」で決まる — 友だち数×回数の試算
先に決めるのは「何回まで送れるか」です。料金プランのページでは、通数を次のように数えます。
管理画面から1回に配信できるのは最大3吹き出しまでです(Messaging APIでは、1回のリクエストに最大5件のメッセージを入れられます)。どちらも吹き出しの数ではなく、送った相手の人数で数えます。数えられるのはメッセージ配信(絞り込み配信・ステップ配信を含む)とMessaging APIのPush・Multicast・Broadcast・Narrowcast APIで、チャット・応答メッセージ・あいさつメッセージ・Reply APIは数えられません。
| プラン | 月額固定費(税別) | 無料メッセージ通数 | 追加メッセージ |
|---|---|---|---|
| コミュニケーション | 0円 | 200通 | 送れない |
| ライト | 5,000円 | 5,000通 | 送れない |
| スタンダード | 15,000円 | 30,000通 | 月20万通までは1通3円、超えた分は1通2.5円(税別) |
出典:料金プラン、 追加メッセージ料金改定のお知らせ(2026年10月1日改定。2026年11月時点)。
1回あたりの人数は「配信」の実数から取る
見積もりに累計の友だち数は使えません。料金プランのページにも「ブロックをしている友だちにはメッセージは配信されない」と注記されています。 直近に「すべての友だち」へ送った配信の分析画面にある[配信](メッセージが送信された人数)を、1回あたりの人数にします。
ステップ配信やPush APIの通数も同じ枠から引かれるので、先に差し引きます。 種類ごとの通数は分析の「メッセージ通数」で確認できます (分析 - メッセージ通数)。
人数と回数の組み合わせで見ると、通数と収まるプランは次のようになります(ステップ配信などは含めていません)。
| 1回の配信人数 | 月2回 | 月4回 | 月8回 |
|---|---|---|---|
| 2,000人 | 4,000通ライト 5,000円 | 8,000通スタンダード 15,000円 | 16,000通スタンダード 15,000円 |
| 6,000人 | 12,000通スタンダード 15,000円 | 24,000通スタンダード 15,000円 | 48,000通スタンダード 69,000円 |
| 15,000人 | 30,000通スタンダード 15,000円 | 60,000通スタンダード 105,000円 | 120,000通スタンダード 285,000円 |
税別の月額。収まる最も安いプランの固定費に、30,000通を超えた分の追加料金(1通3円)を足した額。例:6,000人に月8回は 15,000円 + 18,000通 × 3円 = 69,000円。
無料通数を超えたあとは、1回増やすごとに「1回の配信人数 × 3円」がかかります。6,000人なら1回18,000円です。 回数を増やすかは、この1回分に見合う反応があるかの判断でもあります。 費用と成果の比べ方はLINE公式アカウントの料金を最適化するにまとめています。
ライトプランで上限に当たると、ステップ配信も止まる
ライトプランは追加メッセージを送れず、残りの配信可能数を超えると、「一部のターゲットへの配信を許可」にチェックがあれば対象からランダムに選んで配信、無ければエラーになります (一部のターゲットへの配信を許可する)。 さらに「当月のメッセージ配信通数の上限を超過した場合には、利用中のすべてのステップ配信でメッセージの配信が停止します」とされています (ステップ配信、2026年11月時点)。 月末に一斉配信を1回足すと、友だち追加後のステップ配信まで止まります。
スタンダードプランは「利用と請求」で追加メッセージ数と料金の上限を設定できますが、同じタイミングで複数の配信を送ると上限を超える場合があると注記されています (利用と請求)。 料金プランのコラムによれば、アップグレードは当月から適用されて差分の通数が付与され、ダウングレードは翌月からの適用です。
なお、友だち追加から間もない人には一斉配信に加えてステップ配信も届き、受け取る回数が一斉配信より多くなります。
頻度と時間帯を比べる指標と「単位」
要になるのは「時刻は配信1回ごと、頻度は期間ごと」という切り分けです。 時刻を変えても回数は変わりませんが、頻度を変えると回数そのものが変わり、1回あたりの開封率が下がっても期間全体のクリックは増えている、ということが起こりえます。ブロックも期間の数字として出ます。
| 指標(管理画面の場所) | 集計の単位 | 主に使う比較 |
|---|---|---|
| 配信・開封・クリックユーザー(分析>メッセージ配信) | 配信1回 | 時刻・曜日の比較。期間で合計して頻度の比較 |
| 友だち追加数・ターゲットリーチ・ブロック数(分析>友だち) | 選択した期間 | 頻度の比較 |
| メッセージ通数(分析>メッセージ通数) | 日 | 頻度を変えたときの費用 |
出典:分析 - メッセージ配信、 分析 - 友だち、 キャンペーン(2026年11月時点)。
配信1回の指標は「同じ経過時間」で比べる
マニュアルには「各指標は、配信から14日間集計されます」とあり、グラフは配信直後から24時間は約30分刻みで更新され(この値は推定値)、その後は1日ごとの更新です。
- 見る時点を固定する——夜の回を翌朝に、昼の回を夕方に見ると経過時間が違います。「各配信の24時間後」と「14日後」のように決めて記録します。
- クリックは配信数でも割る——画面のクリック率は配信数で割った値ではありません(吹き出しごとはインプレッション数、キャンペーンは開封数で割った値)。時刻の違いは開封にも出るため、「クリックユーザー ÷ 配信」を計算すると開封とクリックをまとめて比べられます。
ブロックは「どの配信で」かが分からない
分析の「友だち」では友だち追加数・ターゲットリーチ・ブロック数を最大397日間の範囲で確認でき、マニュアルは追加経路の画面について「ブロック数は、選択期間中のブロック数です」と説明しています。配信ごとのブロック数の項目はありません。 頻度の影響は、配信日と翌日のブロック数を配信の無い日と並べる、頻度を変えた前後で期間の合計を比べる、という近似で見ます。 配信と関係のないブロックも含まれるため、1日の増減では判断しません。
条件ごとの合計を出すには、キャンペーンを作って「昼の回」「夜の回」のように配信を束ねるか、配信日時を含むcsvをダウンロードして曜日と時刻の列を足します。 何を変えた配信かは画面に残らないため、LINE配信のPDCAの回し方の配信ログで記録します。
人ごとの「読んだ時刻」は標準の分析では見えない
標準の分析で見えるのは配信全体や層ごとの人数で、友だち一人ひとりがいつ開いたかを見る項目はありません。 反応のタイミングで層を分けて時刻を変えたい場合は、外部のCRMツールの領域です。 たとえばEngage Ch®の配信分析は、誰が読んだかに加え、配信から既読までにかかった時間を記録します。
時間帯は「読める・動ける・応えられる」から仮説を立てる
今回確認したLINEヤフーの公式マニュアルとコラムには、業種を問わず使える推奨の配信時刻は示されていません。 集客についての公式コラムは「適切な頻度と時間帯での配信を心がけるようにしましょう」としたうえで、 「メッセージの開封率をチェックすることで、ユーザーがどのタイミングで情報を収集しているのかを把握できる」と書いています (LINE公式アカウントで集客するには?、2026年11月時点)。
同じコラムには、開封までの時間について約2割が受け取ってすぐ、約5割が3~6時間以内、約8割が「その日のうちに開封する」と回答した調査 (2021年7月 携帯電話に関するアンケート、総サンプル数2,060)も紹介されています。 自己申告で自社に当てはまるとは限りませんが、時刻が決めるのは「読まれる瞬間」ではなく「その日のどの時点から手元にあるか」と考えると、読んだあとの行動から逆算できます。
3つが重なる時間帯から候補を2つに絞ります。多すぎると1つあたりの人数が減り、差が見えにくくなります。 「何時がよい」と決め打ちするより、何を起点に決めるかを先に置くと候補を作りやすくなります。下の表は検証前の仮説の作り方の例です。
| 配信の目的 | 時刻を決める起点 | 比べる2つの候補 |
|---|---|---|
| 当日の空席・当日枠を埋める | 読者がその日の予定を決める前 | 昼の予定を決める前と、夕方以降の予定を決める前 |
| 予約の空き枠を案内する | 予約の受付や電話対応ができる時間 | 受付時間の中の、早い時間と遅い時間 |
| 期間限定のセールを知らせる | 開始時刻と締切 | 開始の直後と、締切の前日 |
業種ごとの考え方は業種別の活用シーンにあります。
公的機関の例 — 「応えられる時間」で枠を決める
自治体には、運用ポリシーで配信の時間を定めている例があります。 島田市は 「原則として開庁時間内(平日の午前8時30分~午後5時15分。祝日、年末年始を除く)に、運営者が必要に応じて配信します」とし、緊急情報などは時間外にも配信する場合があるとしています。 秋田市も運用時間を「原則として、平日8時30分から17時15分まで」としています(2026年11月時点)。
開庁時間に合わせた枠で、読まれやすさを根拠にした時刻でも、企業の推奨値でもありません。 ただ「送ったあとに誰が応えるのか」を条件に入れる考え方は、問い合わせや予約が返ってくる配信に共通します。
時刻ちょうどに届く前提で組まない
予約配信は「混雑状況などにより、設定時間通り配信されないことがあります」とされ (メッセージ配信を作成する)、 ステップ配信は時間内に配信できなければ翌日の同じ時間に回り、3時間以上の範囲での設定が推奨されています。 締切のある案内は、遅れても間に合う余裕を持たせます。深夜や早朝に送るかは、通知を受け取る側の生活時間に照らして判断します。
時刻・曜日・頻度の比べ方 — 標準機能でできる手順
メッセージ配信のA/Bテスト機能は、2025年3月5日に提供を終了しました。 LINEヤフーのアップデートまとめでは、既存の機能で近い配信をする手順が案内されており (2025年1~3月のアップデートまとめ)、時刻の比較にもこの手順が使えます。
時刻を比べる — 同じ内容を、別の人に、別の時刻で
- Aの時刻に、一部の友だちへ送る——配信先を「絞り込み」にし、「一部のターゲットへの配信を許可」にチェックを入れて「配信メッセージ数の上限を指定」で人数を決めます。送り先は、配信日時の時点で属性の推計が可能な友だちからランダムに選ばれます。
- Bの時刻に、Aで送った人を除いて送る——配信先「絞り込み」の「過去の配信」でAを選んで「除外する」を指定し、同じ内容を同じ人数の上限で送ります。
- 同じ経過時間で比べる——各配信の24時間後の開封率と「クリックユーザー ÷ 配信」を記録し、14日後の値でも確かめます。
- 残りに送る(任意)——AとBをどちらも除外して、残りの友だちへ送ります。
Aを「絞り込み」で送るのは、「過去の配信」で選べるのが「絞り込み」を設定したメッセージだけだからです。 ほかに、「過去の配信」は認証済アカウントで利用でき、配信完了から2週間(336時間)を過ぎると選べないこと、 配信対象は50人以上が必要なこと、指定した数と実際の配信数が一致しない場合があることが案内されています (絞り込み配信について、 配信メッセージ数を指定する、2026年11月時点)。
1回の差は内容やその日の出来事でも動くため、内容を変えて同じ比較を3回以上繰り返し、同じ向きの差が続くかを見ます。 どの程度の差なら偶然と区別できるかは、LINE配信のPDCAの回し方の必要人数の表が目安になります。 認証済アカウントでない場合は、回ごとに時刻を交互に変えて数回分ずつ集め、中央値で比べます。内容が回ごとに違う分、読み取りは粗くなります。
曜日を比べる
同じ手順で、時刻をそろえて曜日だけを変えます。「過去の配信」の期限があるのでAとBは2週間以内に収め、鮮度の変わらない内容(使い方の案内や読み物など)で比べます。
頻度を比べる — 配信1回ではなく期間で
頻度は、「過去の配信」で除外できるのが2週間以内に限られるため、標準機能だけで「週1回の組」と「週2回の組」を何週間も分け続けるのが難しい変数です。 そこで期間を区切って前後で比べます。 1つの条件につき4週間以上を目安にすると、曜日の並びを複数回含み、繰り返し受け取ったことの影響も出てきます。
期間ごとに並べるのは、配信回数と使った通数、クリックユーザーの合計、1通あたりのクリック(合計 ÷ 通数)、ブロック数、友だち追加数とターゲットリーチ、そして予約・購入などの成果です。 クリックユーザーの合計は配信ごとの足し算なので、同じ人が複数回数えられる点に注意してください。成果の計測はLINEのトラッキング設定で扱っています。
- 頻度以外をそろえる——期間中は、対象・時刻・内容の種類を変えません。大型キャンペーンや友だち集めの施策、繁忙期が重なった期間は、比較から外すか理由を記録します。
- 普段の振れ幅を先に見る——同じ長さの過去の期間を2〜3つ並べ、ブロック数やクリックの合計が普段どれくらい上下するかを確かめます。変更後の数字がその範囲内なら「変わらない」と読みます。
頻度を増やす・減らすの判断基準
判断の基準は、結果を見る前に書いておきます。後から決めると、都合のよい数字だけを拾ってしまうからです。 たとえば「クリックの合計が普段の振れ幅を上回れば採用」「ブロック数が普段の振れ幅を上回れば戻す」と、採用と戻すの条件を1つずつ決めます。
| クリックの合計 | ブロック数 | 読み方と次の手 |
|---|---|---|
| 増えた | 普段の範囲 | 増やした回にも読まれる理由があった。次の期間も確かめてから標準にする |
| 増えた | 増えた | 反応する人と負担に感じる人に分かれている。増やした回を反応している人に絞る |
| 変わらない | 普段の範囲 | 同じ人の反応が回数に分散しただけの可能性。増えた通数の分を戻す |
| 変わらない・減った | 増えた | 増やした回が負担になっている。元の頻度に戻し、内容を見直す |
減らしたときも同じ表で読みます。クリックの合計が変わらずブロックが減ったなら、減らした状態を標準にします。
- 期限のある案内や新しい情報など、送る理由のある回が並んでいる
- 回を重ねても、配信ごとの開封とクリックが普段の範囲にある
- クリックの合計が増えないまま、通数だけが増えている
- 回を追うごとに、配信ごとの開封率が下がり続けている
- 伝えることの無い回を、回数を守るために送っている
先の料金プランのコラムは、月に1回程度では興味のある内容でも見過ごされる可能性があるとして、キャンペーン期間中の複数回の告知を挙げています。期限のある案内は回数を増やす理由になりますが、その場合も期間を区切って確かめます。
増やすなら、反応している人から
オーディエンスの「メッセージインプレッション」は「過去に配信したメッセージを開封したユーザーを対象にしたオーディエンス」で、配信から60日以内のメッセージを選んで作れます(配信に使うにはサイズ50以上) (オーディエンス、2026年11月時点)。 直近の配信を開封した人に追加の回を送れば、開封していない人の受け取る回数は変わらず、通数の増え方も抑えられます。
減らすなら、受け取る側に選んでもらう
「多い」と感じた人がブロックする前に、量を減らせる入口を用意する方法もあります。設計の全体像はブロック率を下げる配信設計のオプトダウンの章にあります。
標準機能では、リッチメニューに「お知らせを減らす」ボタンを置き、押した人を「リッチメニュークリック」のオーディエンスにして追加の回から除外する形が組めます。 このオーディエンスはリッチメニュー・期間・使用するアクションを選んで作ります(変動期間は10~180日、固定期間は最長366日)。 ただし配信に使うにはサイズ50以上が必要で、期間を過ぎた人は外れ、リッチメニューを編集すると集計対象が変わる場合があります。戻したい人の扱いも別に要ります。 ボタンの置き方はリッチメニュー設計ガイドが参考になります。
受け取るジャンルを友だちが自分で切り替える仕組みを常設したいなら、外部ツールを使う選択肢があります。 たとえばEngage Ch®の配信カテゴリ設定は、リッチメニューの「配信設定」ボタンから友だちがカテゴリのオン/オフを変更でき、そのカテゴリを選んでいる友だちだけに該当ジャンルを送る機能です。 セグメントを宛先にした配信はメッセージ配信機能で紹介しています。
管理画面で使う機能 — 予約配信からキャンペーン集計まで
| 機能 | できること・使いどころ |
|---|---|
| 予約配信 | 「配信日時」で「今すぐ配信」の選択を解除して日時を選ぶ。予約は「配信予約中」で確認でき、予約を解除すると下書きに格納される。比べたい時刻の配信を事前に作っておく |
| ステップ配信の配信時間 | ステップごとに配信する時間を設定する。一斉配信の時間帯と重ならない枠を決める |
| 配信メッセージ数の上限を指定 | 人数を指定してランダムに選ばれた友だちへ送る。時刻の比較で人数をそろえる |
| 絞り込み>過去の配信 | 過去の配信の対象者を含める・除外する。比較の2回目で1回目の対象者を除く |
| キャンペーン | 複数のメッセージを束ねて集計する。時刻別・期間別に合計を比べる |
出典:本文で挙げた各マニュアル(2026年11月時点)。「メッセージ配信を作成する」は2024年4月16日更新の表記で、画面の細部は現在と異なる場合があります。
ステップ配信の組み方はLINEシナリオ配信の作り方とステップ配信の教科書で扱っています。
よくあるつまずき
- 累計の友だち数で通数を見積もる
ブロックしている友だちには配信されないため、通数を多く見積もって回数を絞りすぎます。逆にステップ配信の通数を忘れると少なく見積もります。 対処:直近の配信の[配信]を人数にし、ステップ配信などの通数を先に引く
- 時刻を変えた回で、内容も変えている
昼の回はクーポン、夜の回はお知らせ、では差が時刻によるのか内容によるのか分かりません。 対処:同じ内容を別の友だちに、別の時刻で送る
- 頻度の効果を、配信ごとの開封率だけで判定する
回数を増やせば1回あたりの開封率が下がることはあります。それだけで失敗とすると期間のクリックの増加を見落とし、開封率が保たれていてもブロックの増加を見落とします。 対処:頻度は期間の合計(クリック・ブロック・通数)で比べる
配信頻度と時間帯に関するよくある質問
Q. LINE公式アカウントの配信頻度は週何回がよいですか?
どのアカウントにも当てはまる回数はありません。 「無料メッセージ通数 ÷ 1回あたりの配信人数」で月に送れる回数の上限を出し、その範囲で頻度を変えて、期間ごとのクリックの合計とブロック数を比べて決めます。 LINEヤフーのコラムで紹介されている「約7割が週に1回以上受け取りたい」という調査は意向の調査で、自社に合う回数を示すものではありません。
Q. 配信は何時に送るのがおすすめですか?
確認したLINEヤフーの公式マニュアルとコラムには、業種を問わず使える推奨時刻は示されていません(2026年11月時点)。 読者が読める時間、読んだあとに動ける時間、送ったあとにこちらが対応できる時間から候補を2つに絞り、 同じ内容を別の友だちに別の時刻で送って比べます。
Q. 配信回数を増やすと料金はいくら増えますか?
通数は「メッセージを送った回数」×「送った友だちの数」で数えます。 コミュニケーションプラン(200通)とライトプラン(5,000通)は追加メッセージを送れません。 スタンダードプラン(30,000通)で無料通数を超えた分は、月20万通までが1通3円、超えた分が1通2.5円です(税別、2026年10月1日改定)。 6,000人に送っているなら、無料通数を超えたあとは1回ごとに18,000円が上乗せされます。
Q. 配信時間の効果はどうやって比べればよいですか?
メッセージ配信のA/Bテスト機能は2025年3月5日に提供を終了しています。 代わりに、配信先を「絞り込み」にして配信メッセージ数の上限を指定し、一部の友だちに時刻Aで送り、 次に「過去の配信」で1回目の対象者を除外して、同じ内容を時刻Bで送ります。 「過去の配信」は認証済アカウントで利用でき、選べるのは配信完了から2週間以内の配信です。
Q. 予約配信はどうやって設定しますか?
メッセージ作成画面の「配信日時」で「今すぐ配信」の選択を解除し、日時を選んで配信をクリックすると、予約済みの一覧に入ります。 予約は「配信予約中」で確認でき、キャンセルや削除も詳細から行えます。 マニュアルには、混雑状況などにより設定時間どおりに配信されないことがあるとも記載されています。
まとめ
- どのアカウントにも当てはまる正解の回数や時刻は無い。決めるのは自社の数字
- 回数の上限は(無料通数 − ステップ配信などの通数)÷ 1回の配信人数。人数は直近の[配信]から取る
- 無料通数を超えると1回ごとに「配信人数 × 3円」(税別)。ライトプランで上限を超えるとステップ配信も止まる
- 比べる単位は時刻は配信1回、頻度は期間。時刻は同じ経過時間の値で比べる
- 時間帯は読める・動ける・応えられるから候補を2つ立て、配信メッセージ数の上限と「過去の配信」の除外で比べる
- 頻度は4週間以上の期間で判断し、増やすなら反応している人から
友だち数や客層が変われば、上限の回数も読める時間も変わります。決めた回数と時刻は配信ログに残し、定期的に見直してください。 指標の定義はLINE配信の指標まとめ、見直しの回し方はLINE配信のPDCAの回し方をあわせてご覧ください。
