LINE公式アカウントの誕生日メッセージ|自動配信の方法と文面例

誕生日メッセージは、年に一度だけ「その人のため」に送れる配信です。ただしLINE公式アカウントの標準機能には誕生日の項目が無く、何も準備しないまま始めると「誕生日をどこで持つのか」「誰が毎月送るのか」で止まります。この記事では、店舗・事業者の立場から、誕生日の集め方、標準機能・有料オプション・APIのどれで送るか、タイミングと特典の決め方、効果の測り方までを順番に整理します。

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最初に決めること — 「誕生月」で送るか、「誕生日」で送るか

誕生日メッセージの仕組みづくりは、文面より先にどの粒度で送るかを決めるところから始まります。 誕生月の初めにまとめて送るのか、一人ひとりの誕生日に合わせて送るのかで、 集めるデータも、使う機能も、毎月の手間も変わるからです。

比べる点誕生月で送る誕生日で送る
集めるデータ誕生月(1〜12月)だけ月と日(生まれ年は必須ではない)
配信の頻度月に1回、その月の誕生月の人へまとめて毎日、その日が誕生日の人へ
標準機能での実現手作業を前提に組める(後述)標準機能だけでは組めない
特典の期限「誕生月の末日まで」で全員そろう「誕生日から◯日間」など人ごとに変わる
向いている使い方月内に来店日を選んでもらう特典の案内当日のお祝い、予約が必要な業態の事前案内

迷ったら誕生月から始める

誕生月の配信は、聞く項目が1つで済み、配信も月1回にまとまります。 特典の期限も月末でそろうため、店頭での確認が単純です。 まず誕生月で回して、反応や運用の手間が見えてから、当日のお祝いを足すかどうかを決める順番が無理のない進め方です。

この記事は、誕生日配信を店舗側でどう仕組みにするかを扱います。 そのまま使える文面を業種別・タイミング別に探している場合は、 LINE誕生日メッセージ例文集にまとめています。 誕生日以外の記念日(初回来店日・購入日)を起点にする配信は 記念日・誕生日のテンプレート一覧が入口です。

LINE公式アカウントの標準機能でできること・できないこと

先に結論を書くと、LINE公式アカウントの標準機能には誕生日を持つ場所がありません。 そのため「誕生日になったら自動で送る」は標準機能だけでは組めず、 誕生月で送る場合も、どこかで人の手が入ります。

標準機能でできること
  • 日時を指定してメッセージを予約配信する
  • オーディエンスを配信先に指定して絞り込み配信する(最大10個まで)
  • チャットで友だちにタグを付け、タグのグループを配信先にする
  • クーポンを作り、「掲載しない」設定で友だちにだけ配る
  • あいさつメッセージで、追加直後に誕生月の回答をお願いする
標準機能ではできないこと
  • 属性で誕生日・誕生月を指定する(属性は推定値で、誕生日の項目が無い)
  • ステップ配信の開始条件を誕生日にする
  • 毎月・毎年の繰り返し配信を設定する(マニュアルに設定の記述が見当たらない)
  • LINEのプロフィールの誕生日を読み取る
  • 無料範囲のタグで12か月分を管理する(作れるタグは5種類まで)

属性に誕生日は無く、年齢も推定値

絞り込み配信やステップ配信の分岐で使える属性は、性別・年齢・OS・エリアといった項目です。 公式マニュアルには、これらが 「LINEの利用動向から推定したみなし属性に基づいています」と記載されています。 本人が登録した生年月日ではないため、年齢の属性から誕生日を割り出すことはできません。

ステップ配信の開始条件は2つだけ

ステップ配信の開始条件は「友だち追加」か「オーディエンス」のどちらかです。 「誕生日になったら」「誕生月に入ったら」という日付の条件は選べません。 待ち時間も1〜30日の範囲なので、1年ごとに繰り返す配信には向きません。 ステップ配信でできることの範囲は LINEシナリオ配信の作り方で詳しく扱っています。

タグは無料範囲だと5種類・1人1個まで

チャットのタグを使えば友だちを手作業でグループ分けできますが、公式マニュアルには 「作成できるタグの種類は、無料範囲で最大5個、チャットProオプションで最大300個まで」、 1人に付けられるタグは「無料範囲では1個まで、チャットProオプションでは最大30個まで」と記載されています。 無料範囲では1月〜12月の12種類のタグを作れず、作れたとしても1人1個の枠を誕生月で使い切ってしまいます。

LINEのプロフィールから誕生日は取れない

LINE Developersのドキュメントでは、Messaging APIのプロフィール取得で得られる項目は ユーザーID・表示名・プロフィール画像・ステータスメッセージ・言語とされています。 LINEログインやLIFFで誕生日などを取得する方法もありますが、 「法人ユーザー向けオプションであるLINE Profile+の利用契約が必要です」と記載されています。 一般の店舗アカウントでは、本人に聞いて自社で持つのが前提になります。

出典

LINEヤフー for Businessの公式マニュアル 「メッセージ配信」・ 「属性で絞り込む」・ 「ステップ配信」・ 「チャット」・ 「クーポン」、および LINE Developersの「ユーザーのプロフィール情報を取得する」の記述に拠ります(2026年11月時点)。 仕様は変更される場合があるため、設計前に最新の記述を確認してください。

誕生日配信を実現する3つの方法

標準機能の制約を踏まえると、誕生日配信を組む方法は3つに分かれます。 扱える粒度(月か日か)と、毎月の手作業の量が大きく違います。

方法扱える粒度毎月の手作業追加でかかるもの
1. 標準機能+タグ誕生月タグ付けと予約配信の作成チャットProオプション(月額3,000円・税別)
2. CRMオプション誕生日設定後は原則なしCRMオプションの料金(申し込み画面で確認)
3. API・CRMツール誕生日・時刻設定後は原則なし開発費・運用費、またはツールの利用料

チャットProオプションの料金はLINEヤフー for Businessの料金プランのページに拠ります(2026年11月時点)。

方法1:標準機能+チャットタグで誕生月を管理する

友だちが数百人までで、スタッフがチャットを日常的に見ている店舗なら、この方法で始められます。

  1. チャットProオプションを契約し、タグを12種類作る(「誕生月_01」〜「誕生月_12」など、並べたときに順番がわかる名前にする)
  2. あいさつメッセージで誕生月の返信をお願いする(あいさつメッセージは配信通数にカウントされない)
  3. 返信が来たら、チャット画面で該当のタグを付ける
  4. 前月のうちに、翌月が誕生月の人のタグ付けを締める
  5. 月初の日時を指定して、その月のタグを配信先に予約配信する(チャットタグからオーディエンスを作り、絞り込み配信の配信先に指定する)

無料範囲のまま組むなら、タグを「1〜3月」「4〜6月」のように4つにまとめる方法もあります。 ただしこの場合は四半期ごとの配信になり、1人1個のタグ枠を誕生月の管理で使い切ることになります。

方法2:CRMオプションのオートメーションを使う

LINE公式アカウントには、ユーザーリスト・フォーム・オートメーションを備えた有料の CRMオプションがあります。公式マニュアルでは、オートメーションの実行条件の1つとして 「誕生日」が挙げられ、「ユーザーの誕生日を条件に実行します。」と説明されています。

  • 誕生日の持ち方——ユーザーリストの顧客情報に「生年月日」の項目があります。フォームの「カウンセリングシート」タイプには生年月日などの質問があらかじめ設定されており、回答内容をユーザーリストの顧客情報に反映できます。
  • 実行できること——メッセージ配信、タグ付与、タグ解除を組み合わせて設定できます。メッセージ配信は友だちに対してのみ実行されます。
  • 実行時刻——実行予定時刻を設定します。マニュアルには分単位の指定はできず、実際の実行時刻は前後する場合があると記載されています。
  • 上限——オートメーションの保存上限は全ステータス合計5,000件、同時に利用中にできるのは30件です。

申し込みの前に確認すること

利用条件として、LINE公式アカウントが認証済であること、ビジネスマネージャーとの接続・認証が済んでいること、 友だちが10万人以上ではないことなどが挙げられています。 またチャットProオプションを契約していないことも条件に含まれるため、方法1と方法2は同時には使えません。 料金はマニュアル本文のテキストには記載が無いため、申し込み画面で確認してください。 誕生日の何日前に送れるかといった実行タイミングの選択肢も、マニュアルの記述からは確認できなかったため、 契約前に管理画面で確かめてください(いずれも2026年11月時点)。

出典は公式マニュアルの 「オートメーションリスト」・ 「ユーザーリスト」・ 「フォーム」・ 「申し込み・解約(CRMオプション)」です。

方法3:Messaging APIまたは外部のCRMツールで送る

会員カードや予約台帳ですでに生年月日を持っている店舗では、そのデータを使うのが近道です。 仕組みとしては次の3つがそろえば動きます。

  • LINEの友だちと自社の顧客を結びつける——会員登録フォームや予約時のログインで、LINEのユーザーIDと自社の顧客番号を対応させます。ここが無いと、生年月日を持っていても誰に送ればいいか分かりません。
  • 毎日、対象者を抽出する——「今日が誕生日の人」「10日後が誕生日の人」を自社のデータから選びます。
  • 抽出した人に送る——Messaging APIのPush APIなどで送ります。Push APIで送ったメッセージは配信通数にカウントされます。

開発を伴わずにこの形を取りたい場合は、顧客データと配信を同じ場所で扱えるCRMツールを使います。 たとえばEngage Ch®では、誕生日を日付の項目として友だちごとに持たせ、誕生月のクーポン配信を自動化できます。 会員DB・POS・予約システムにある顧客データを取り込んで使うこともできます。 項目の持ち方は顧客属性管理で紹介しています。

誕生日の集め方 — 何を、いつ、どう聞くか

どの方法を選んでも、誕生日は本人に聞いて集めるしかありません。 ここでの設計が、そのまま回答の集まり方を決めます。

聞く項目は「送り方に必要な分だけ」

誕生月で送るなら誕生月だけ、誕生日に送るなら月と日を聞きます。 生まれ年は、年齢で特典を変える予定が無ければ不要です。 聞く項目が増えるほど答える手間が増え、個人情報として扱う範囲も広がります。

送り方と、聞く項目の対応
誕生月の月初に送る
誕生月(1〜12月の選択式)
誕生日の数日前・当日に送る
誕生日の月と日
年齢に応じた特典を出す
生年月日(必要性を説明できる場合に限る)

聞くタイミングは「接点が生まれた直後」

回答が集まりやすいのは、相手がこちらに関心を向けている瞬間です。

  • 友だち追加の直後——あいさつメッセージで「誕生月を教えていただくと、その月に特典をお届けします」と添える。あいさつメッセージは配信通数にカウントされません。
  • 会員登録・初回の予約——入力フォームに誕生日の欄を設ける。既存の会員データと一緒に持てるので、方法3と相性がよい形です。
  • 来店時の受付・カウンセリング——美容・クリニックなど、初回に問診票やカウンセリングシートを書く業態では、その項目に含めます。

友だち追加直後に何を聞き、何を渡すかの全体設計は LINEオンボーディング設計の極意で扱っています。 アンケート全般の設計(質問数・選択肢の作り方)は アンケート×LINEにまとめています。

「何に使うか」を質問の横に書く

誕生日を聞くときは、何のために聞くのかを同じ画面に書いてください。 「誕生月にささやかな特典をお届けするために使います」と一文あるだけで、 答える側は「何に使われるのか分からない」という引っかかりを持たずに済みます。 取得した情報の扱いは、自社のプライバシーポリシーの記載と食い違わないようにしておきます。

標準機能のリサーチは誕生月集めに向かない

LINE公式アカウントのリサーチ機能は集計を目的とした機能で、公式マニュアルには 回答者をオーディエンスやタグとして配信に使う記述が見当たりません。 単一回答の選択肢も最大10個までなので、12か月を1問に並べることもできません (公式マニュアル「リサーチ」、2026年11月時点)。 誕生月を配信に使う前提なら、チャットでの返信、CRMオプションのフォーム、自社のフォームのいずれかで集めます。

送るタイミングの決め方

同じ誕生日の配信でも、いつ届くかで役割が変わります。 タイミングごとに、必要なデータと向いている目的が違う点を押さえてください。

タイミング必要なデータ向いている目的注意すること
誕生月の月初誕生月特典を渡し、月内で来店・購入の日を選んでもらう月末生まれの人には、誕生日のかなり前に届く
誕生日の1〜2週間前月と日予約が必要な業態で、当日に間に合うように案内する毎日の対象者の判定が必要(自動化が前提)
誕生日当日月と日お祝いの言葉を届ける特典を付けるなら、当日以降に使える期限にする
誕生日を過ぎてから月と日後から誕生日を知った人、送り漏れへのフォロー遅れたことには1行だけ触れ、お祝いに戻る

組み合わせるなら「特典は月初、当日は言葉だけ」

複数回送る場合は、特典を渡す回とお祝いだけの回を分けると、売り込みの印象が薄まります。 月初に特典を案内し、当日はお祝いの言葉だけを送る二段構えが組みやすい形です。 同じ特典を2回案内したり、3回以上送ったりするのは避けてください。

業態で変わる「間に合う日数」

予約を取って来てもらう業態では、当日の案内では間に合いません。 飲食店のお祝いの席なら誕生日の1〜2週間前、予約の埋まりやすいサロンなら月初の案内で月内の来店日を選んでもらう形が向いています。 その場で使える小売・ECは、当日配信でも特典が生きます。

2月29日生まれと年始の扱いを先に決める

誕生日で送る場合、うるう年以外の年に2月29日生まれの人へいつ送るか(2月28日か3月1日か)を決めておきます。 仕組みによっては、何も設定しないと送られない年が出ます。 また誕生月で送る場合、1月の月初配信は年始の休業と重なりやすいので、営業開始日に合わせるかどうかも決めておきます。

特典・クーポンの設計

誕生日の特典は、期限・回数・配り方・原資の4つを決めれば形になります。 LINE公式アカウントのクーポンの作成手順そのものは LINE公式アカウントのクーポン作成方法で解説しているので、 ここでは誕生日特有の決め方に絞ります。

誕生日特典の設計シート(記入例)
1. 期限
誕生月の末日まで(月初配信と組み合わせる)
2. 回数
お一人さま1回
3. 配り方
クーポンの公開範囲は「掲載しない」にして、誕生月の人へのメッセージに添える
4. 原資
特典1件あたりの原価と、誕生月に増えた来店・購入の粗利を比べて決める

期限は配信の粒度と合わせる

LINE公式アカウントのクーポンは、1枚ごとに有効期間を設定します。 誕生月で送るなら、月ごとに「◯月のお誕生月クーポン」を1枚用意し、期限を月末にすれば全員がそろいます。 一方で「誕生日から14日間」のように一人ひとりの日付で期限を切ると、標準のクーポンでは同じ期間で配れません。 日付で区切りたいなら、配信と特典の管理を方法2・方法3の仕組みに寄せることになります。

公開範囲は「掲載しない」にする

公式マニュアルでは、クーポンの公開範囲を「掲載する」にすると 「クーポンがLINEヤフーの関連サービスに掲載され、すべてのユーザーが見ることができます」と説明されています。 誕生日の特典は対象者を限るものなので、初期設定の「掲載しない」のまま、メッセージで送る形にします。 使用回数を「上限なし」にすると、使用済みにした後も繰り返し使えると記載されているため、 回数は明示的に設定してください。

店頭での確認方法を決めておく

画面を見せてもらって特典を渡す運用では、本人の誕生月であることをどう確かめるかを店頭で決めておきます。 確認を厳しくしすぎるとお祝いの空気が損なわれ、何も確認しないと対象外の人に特典が渡ります。 会員証や予約名との照合など、普段の受付の流れで確かめられる方法に寄せるのが現実的です。

原資は「来なかったはずの来店」で考える

特典の原価を決めるときは、特典が使われた件数ではなく、特典が無ければ来なかった来店・購入を基準にします。 誕生月の前後でいつも通り来店する常連客にとっては、特典は値引きとして消えるだけになるからです。 特典の金額を上げる前に、後述の「送らない群」との比較で、特典が来店をどれだけ動かしているかを確かめてください。

特典の総原価 < 特典によって増えた来店・購入の粗利

景品表示法との関係

誕生日特典の形によっては、景品表示法の景品規制が関係します。 消費者庁の資料で確認できる範囲を整理すると、次のとおりです。

特典の形消費者庁の資料での扱い
割引率を記載した割引券割引率を記載した割引券は「正常な商慣習に照らして値引と認められる経済上の利益」に当たり、景品規制の対象とならないとされている(Q&A Q37)
物品・無料サービスのプレゼント来店・購入に付随して渡す場合、景品類として総付景品の限度額(取引価額1,000円未満は200円、1,000円以上は取引価額の10分の2)がかかる可能性がある
抽選で当たる値引券対価の減額であっても、懸賞による場合は値引とは認められず景品類に含まれ、一般懸賞の規制の対象になるとされている(Q&A Q46)

出典:消費者庁「景品規制の概要」・ 「景品に関するQ&A(その他)」(2026年11月時点)。 同Q&Aでは「正常な商慣習」に具体的な判断基準は無く、個別に判断されるとされています。判断に迷う特典は、実施前に資料を確認するか専門家に相談してください。

LINE公式アカウントのクーポンには抽選の設定もありますが、 誕生日の特典を抽選にする場合は、上の表のとおり扱いが変わる点に注意してください。

文面の組み立てと例

誕生日メッセージの文面は、次の4つをこの順番で並べると崩れません。

1
お祝い

最初の1〜2行はお祝いだけにする。通知やトーク一覧で最初に目に入る冒頭が特典の金額だと、広告として読み飛ばされやすくなります。

2
特典の中身

何がもらえるのかを1行で。「ささやかですが」のような前置きは短く。

3
期限と条件

「◯月末日まで」「お一人さま1回」を省略しない。後から条件を知ると、特典そのものの印象が悪くなります。

4
行動の入口

クーポンを開く、予約する、のどちらか1つだけを置く。入口を複数並べると迷わせます。

もう1つ、年齢には触れないほうが無難です。 「◯歳のお誕生日」は、受け取る人によっては歓迎されません。 年齢を書くかどうかを人ごとに判断するのは配信では難しいため、最初から書かない前提にしておくと事故が起きません。

例1:誕生月の月初・特典あり(小売・サロン向け)

誕生月の1日に配信

◯◯さん、こんにちは。〈店名〉です。
今月は◯◯さんのお誕生月ですね。おめでとうございます。


日ごろのご利用への感謝をこめて、今月中にお使いいただける特典をご用意しました。
・特典:〈特典の内容〉
・期限:〈月末日〉まで/お一人さま1回


▼特典を受け取る

例2:誕生日の10日前・予約の案内(飲食店向け)

誕生日の10日前に配信(日付まで持っている場合)

◯◯さん、〈店名〉です。
もうすぐお誕生日ですね。少し早いですが、おめでとうございます。


お祝いのお食事をお考えでしたら、ご予約の際に「誕生日の利用」とお知らせください。
落ち着いて過ごしていただけるお席を優先してご用意します。


▼空席を確認する

例3:誕生日当日・お祝いのみ

誕生日当日に配信(月初に特典を送っている場合)

◯◯さん、お誕生日おめでとうございます。
〈店名〉のスタッフ一同、心よりお祝い申し上げます。


新しい一年が、◯◯さんにとって穏やかで実りの多い一年になりますように。
またお目にかかれるのを楽しみにしています。

業種ごとの言い回し(クリニック・スクールなど)や、誕生日を過ぎてから送るときの書き方は LINE誕生日メッセージ例文集にまとめています。 購入日や初回来店日を起点にした記念日の文面は 購入記念日・初回来店○周年のテンプレートが使えます。

効果の測り方

誕生日配信は月ごとの対象者が少ないため、1回の配信で良し悪しを決めないのが前提です。 見る指標は3段に分けます。

段階見る指標どこで見るか
届いたか・読まれたか配信数、開封、クリック管理画面のメッセージの分析
特典が使われたか獲得枚数、使用ユーザー、使用回数管理画面のクーポンの分析
来店・購入が増えたか誕生月の人の、その月の来店・購入の割合POS・予約システム・ECの購買データ

クーポンの分析画面の数値は「前日までの数値が翌日に反映」され、利用環境によって「重複してカウントされる場合があります」と 公式マニュアル「分析 - クーポン」に記載されています(2026年11月時点)。

開封やクリックの数え方、率を出すときの分母の取り方は LINE配信の指標まとめで整理しています。

クーポンの使用数は「効果」ではない

クーポンの使用数が多くても、それが誕生日配信の効果とは限りません。 誕生月にもともと来店する予定だった人が、ついでに使っただけかもしれないからです。 特典が来店を動かしたかを知るには、比べる相手が要ります。

「特典を送らない群」をつくって比べる

誕生月の対象者を無作為に2つに分け、片方には特典つき、もう片方にはお祝いの言葉だけを送ります。 お祝いそのものは全員に届けたまま、特典の有無だけで来店・購入の割合を比べる形です。 月ごとの人数が少ないうちは差が安定しないため、数か月分を合算して判断してください。 比べる前提や判定の進め方はLINE配信のPDCAの回し方にまとめています。

あわせて、配信後のブロック数も確認します。 誕生日の配信は個人に向けた内容のため受け入れられやすい一方、 誕生日を教えた覚えのない人に届けば違和感を持たれます。 ブロックが増える配信の傾向はブロック率を下げる配信設計を参照してください。

よくあるつまずき

  • 誕生月を集めたのに、送る仕組みを決めていない

    アンケートやチャットで誕生月を聞き始めたものの、どこに記録して、誰が毎月送るのかが決まっていないケースです。 回答した人には「特典を送る」と伝えているので、届かなければ約束を破ったことになります。 対処:聞き始める前に、記録する場所・配信の担当・配信日を決める

  • 無料範囲のタグで12か月分を作ろうとして詰まる

    チャットのタグは無料範囲だと5種類まで、1人1個までです。 作り始めてから上限に気づき、途中まで付けたタグの扱いに困ることになります。 対処:月単位で管理するならチャットProオプションを前提にする。無料のまま始めるなら四半期単位にまとめる

  • 特典の期限が人によってずれる

    「誕生日から2週間」と案内したのに、クーポンの有効期間は月末までの1枚で配っている、という食い違いです。 店頭で「期限が違う」と言われる原因になります。 対処:標準のクーポンで配るなら、期限は誕生月の末日でそろえる

  • 月初と当日で同じ特典を二重に案内する

    方法を切り替えた月や、手作業の配信と自動の配信を併用している期間に起きやすい事故です。 受け取る側には「管理されていない」印象が残ります。 対処:特典を渡す配信は1本に決め、もう1本はお祝いだけにする

  • オートメーションを止めている間の誕生日が抜け落ちる

    CRMオプションのマニュアルには、来店予定日や誕生日などの日時を条件とするオートメーションでは 「停止中に実行タイミングを迎えた分は実行されません」と記載されています。 文面の差し替えなどで止めている間に誕生日を迎えた人には、再開しても届きません。 対処:止める期間を短くし、止めていた間の対象者には別途手動で送る

  • 2月29日生まれの人に届かない年がある

    日付で判定する仕組みでは、うるう年以外の年に対象日が存在しません。 気づかないまま運用すると、4年に1度しか届かないことになります。 対処:2月28日か3月1日のどちらで送るかを決め、仕組みに組み込む

誕生日メッセージに関するよくある質問

Q. LINE公式アカウントの標準機能で、誕生日当日に自動でメッセージを送れますか?

標準のステップ配信や絞り込み配信だけでは送れません。 ステップ配信の開始条件は「友だち追加」か「オーディエンス」の2つで、 絞り込みに使う属性(性別・年齢・OS・エリア)にも誕生日はありません。 誕生日を条件に自動で送るには、有料のCRMオプションのオートメーション(実行条件に「誕生日」がある)を使うか、 Messaging APIや外部のCRMツールで自社の顧客データをもとに配信します。

Q. LINEのプロフィールに登録されている誕生日を配信に使えますか?

Messaging APIのプロフィール取得で得られるのは、ユーザーID・表示名・プロフィール画像・ステータスメッセージ・言語です。 LINE Developersのドキュメントでは、LINEログインやLIFFで誕生日などを取得するには、法人ユーザー向けオプションであるLINE Profile+の利用契約が必要とされています。 通常は、自社でアンケートや会員登録フォームを用意して本人に聞くことになります。

Q. 誕生日メッセージは配信通数にカウントされますか?

管理画面のメッセージ配信(絞り込み配信・ステップ配信を含む)と、Messaging APIのPush APIなどで送ったメッセージはカウントされます。 あいさつメッセージ、応答メッセージ、LINEチャットの送受信はカウントされません (料金プラン、2026年11月時点)。 CRMオプションのオートメーションで送るメッセージの扱いは、マニュアルに記載が見当たらないため、契約前に確認してください。 通数の使い方の全体像はメッセージ料金の最適化にまとめています。

Q. 誕生月と生年月日のどちらを聞けばいいですか?

送るタイミングで決めます。誕生月の月初にまとめて送るなら誕生月だけで足ります。 誕生日の当日や数日前に送るなら日付まで必要です。 年齢に応じた特典を出す予定が無ければ、生まれ年は聞かなくても誕生日配信は組めます。

Q. 誕生日クーポンの有効期限はどう決めればいいですか?

配信のタイミングに合わせます。月初に送るなら誕生月の末日まで、当日に送るなら誕生日から一定日数とするのが組み立てやすい形です。 LINE公式アカウントのクーポンは1枚ごとに有効期間を設定するため、誕生月単位なら月ごとに1枚ずつ用意すれば足ります。 一人ひとりの誕生日から日数で区切る場合は、クーポンの作り方や仕組みの工夫が必要になります。

Q. 誕生日プレゼントに金額の上限はありますか?

来店や購入を条件に物品やサービスを渡す場合、景品表示法の景品類として、 消費者庁が示す総付景品の限度額(取引価額1,000円未満は200円、1,000円以上は取引価額の10分の2)がかかる可能性があります。 消費者庁のQ&Aでは、割引率を記載した割引券は値引と認められる経済上の利益として景品規制の対象外とされる一方、 抽選で値引券を渡す場合は懸賞として扱われるとされています。 最終的な判断は個別になるため、迷う場合は消費者庁の資料を確認してください。

まとめ

LINE公式アカウントで誕生日メッセージを仕組みにするときの要点を整理します。

  • 最初に誕生月で送るか、誕生日で送るかを決める。迷ったら誕生月から始める
  • 標準機能には誕生日を持つ場所が無い。属性は推定値で、ステップ配信の開始条件にも誕生日は無い
  • 実現方法は標準機能+チャットタグ(誕生月まで)・CRMオプション・API/CRMツールの3つ
  • チャットのタグは無料範囲だと5種類・1人1個まで。月単位ならチャットProオプションが前提
  • 誕生日は本人に聞いて自社で持つ。聞く項目は送り方に必要な分だけにし、用途を添える
  • 特典は期限・回数・配り方・原資を決める。標準のクーポンなら期限は誕生月の末日でそろえる
  • 効果は特典を送らない群との比較で見る。クーポンの使用数だけで判断しない

誕生月の配信は、標準機能と毎月の手作業でも始められます。 一方で、すでに会員データに生年月日がある、当日に合わせて送りたい、特典の期限を人ごとに管理したい、という段階では、 顧客データと配信を同じ場所で扱う仕組みが必要になります。 誕生日を含む顧客情報の持ち方は顧客属性管理、 回答を集める入口はアンケート機能で紹介しています。 誕生日以外のリピートにつながる自動配信は リピート率を改善する3つの自動配信シナリオもあわせてご覧ください。

この記事を書いた人

LINE CRM Insights 編集部

LINE公式アカウントを「配信して終わり」にしないための実践メディア「LINE CRM Insights」の編集部です。 LINE CRM プラットフォーム Engage Ch® の開発と運用支援で得た知見をもとに、 配信の設計から効果測定まで、日々の運用で判断に迷うところを手順と数値の見方に落として解説しています。

Engage Ch® — LINE CRM プラットフォーム

誕生月の特典配信を、毎月の手作業から外す

Engage Ch®なら、アンケートで集めた誕生日を顧客属性として持ち、
誕生月の友だちへのクーポン配信を自動化できます。

  • ✅ 誕生日を日付型の顧客属性として保持
  • ✅ アンケートの回答を属性へ自動で反映
  • ✅ 属性を条件にしたセグメント配信
  • ✅ 会員DB・POS・予約システムとの属性の同期
  • ✅ 既読・クリック・コンバージョンの計測